基本技


ピルエット
 体を回転させる技です。後々必ずといっていいほど必要になってきます。早めに練習を始めて慣れておくと良いでしょう。


基本知識


 まずピルエットには、主に2種類の回り方があります。

@左足を軸にして、左方向へ回る

A右足を軸にして、右方向へ回る


もちろんこれらはメジャーな回り方というだけで、「こうしなければいけない」というわけではありません。
自分の一番回りやすい方法を選びましょう。


 次に、なぜわざわざ「左回り」「右回り」の2種類を紹介したのかを説明します。
それは、ボールを投げ始める手によって、どちらが良いのかが変わってくるからです。


 例えば、3ボールカスケードの途中で、ボールをひとつ投げてピルエットする場合を考えてみましょう。

右手からボールをひとつ投げてピルエットする場合、ボールは左手へ落ちてきます。
逆に、左手からボールを投げてピルエットすると、ボールは右手の位置でキャッチされることになります。


 これを踏まえたうえで、ピルエットの「右回転」「左回転」の違いを考えてみましょう。

右方向へ回転した場合、回転し終わった後に、最初に視界に入ってくるのは、左側です。
逆に、左方向へ回転したあと、最初に視界に入ってくるのは、右側です。



※よく分からないという人へ※
まず目の前にある景色の左側にある物を「A」右側にあるものを「B」と設定してみてください。
その上で、右回転・左回転をそれぞれおこなってみてください。

先に見えてきたのは、「A」と「B」どちらだったでしょうか?

右方向へ回った場合、最初に見えたのは「A」
左方向へ回った場合、最初に見えたのは「B」だったはずです。



それでは、ボールの投げ始めを合わせて考えてみましょう。

 回転しおわったあと、ボールが早めに見えてくれたほうが、キャッチしやすいのは当然です。
つまり、「右回転したあと、最初は左側が見えてくる」ということは、
ボールが左側に落ちてくる、「右手からの投げ上げ」と相性が良いということになります。

これの逆も言えますね。

まとめると、
「右からの投げ上げの場合は、右回転」
「左からの投げ上げの場合は、左回転」

が良いということになります。



※注意※
こうしなければいけない というわけではありません。
先ほどは、「このほうがキャッチしやすい」といいました。
「しやすい」だけであって「できない」というわけではないのです。

「右からの投げ上げで左回転」でもいいですし、
「左からの投げ上げで右回転」でも大丈夫です。

ちなみに、私は「右からの投げ上げで左回転」でやっています。
ただ、右からの投げ上げが得意で、左回転が得意であるという理由です。
このピルエットに関しても、一般意見にとらわれず、自分がやりやすいものでやると良いですよ。


回り方


 最後に、回り方の説明をします。
今回は、左回転を例にとってみます。

基本的には、左足を軸にして、右足で地面を蹴ることで回転する力をつけます。

まず、左足を真っ直ぐ、地面と垂直に立てるようにし、右足は少し開くようにします。


回り方には主に2種類あります。

@そのまま地面を蹴って回転力をつける
A右足を左前に出すことで左足と交差させ、そのねじれを解く力で回転力をつける


ピルエット

基本的には@のほうが習得しやすい気がしますが、Aのほうが綺麗に見えます。
ちなみに私は@でやっています。


※注意点※
@視点について
  ピルエットするときに、視線に注意しないと、すぐに目が回ってしまいます。
 これを防ぐために、視点を出来る限り固定する必要があります。
 回るときに、正面に何か目標物を決めて、出来る限りそれを見続けるようにしましょう。
 回転する際、見えなくなるギリギリまでそれを見続け、最後に素早く頭を回転させ、再び視点をその目標物に合わせます


A腕の動きについて
  腕の動きを有効に使うと、スピードが出やすくなり、上手くいくようになります。
 回り始めのときは腕を開いておいて、
 回り始めたときに、両腕を一気に引いて、胸に引きつけるようにすると、加速度をつけることができます。


ポイントは以上です。
最初は練習していると、目が回ったり頭が痛くなったりと、大変だとは思いますが、
休憩を挟みながら、ゆっくり練習していきましょう。


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