逆回転系


ボルテックス


 逆回転系の基本、ボルテックスの解説をするね。

 どこかのロボットですか?

 ロボットときたか。

 ボルテスXっていうロボットがあって〜

 うんうん。

 変形合体!! ボルテックスX!!  みたいなかんじ?

 え いや あー  うん・・・・・・。


解説パート ★ボルテックス1★


 ボルテックスは、普通のウィンドミルの回転方向とは逆まわりに、ディアボロを動かすタイプの技。
          といっても、ただ回転を逆にするわけじゃなくて、ディアボロの動く方向を反時計回りにするってことなの。
          これは結構苦手としてる人が多い技ね。

 そうなんだー・・・あたし、できるかなぁ?

 仕組みを理解して、落ち着いて練習していけばきっと出来るようになるわ。
          それじゃぁ、やり方を説明するね。

図1

 まず、ウィンドミル状態から、右スティックを図1のように動かして片方のディアボロを、奥からラップするの。
          普通に加速するときの右ラップではなくて、1ディアのエレベーターの時のような紐のかけ方ね。

 あはは・・・ここだけでも結構むずかしいね・・・

 そうねぇ。紐をかけるときも、力の入れ方にコツがあるわ。これはあとで説明するね。

図2

 ここからは、ちょっと複雑だからディアボロを置いた状態で、紐とディアボロの状態を詳しく見ていこうね。
          図2が、さっき奥からラップした直後の状態を上から撮影したもの。右側のディアに紐が1巻きしているよね。

図3  図4

 その状態から、右スティックに力を入れて、ラップしたほうのディアボロを、左側に投げ出すの。
          ラップした方のディアボロが図3、図4にある赤い矢印の通りに動くと、
          左にあるディアボロの周りを1回転して、また右側に戻ってくるわ。
          そしたら今度はラップしていなかった方、つまり最初左側にあったディアボロに紐が1巻きした状態になったね。

 赤い矢印は、奥のカップが「黒」のディアボロの軌道で、
          左の、奥のカップが「赤」のディアボロの周りを1回転するように動かすってことだよね?

 そうだね。写真で手で持っているほうのディアボロは、より高い位置にあるディアボロを意味してるからね。
          赤い矢印と、カップの色の違いをよく見て動きを理解するといいわね。

図5  図6

 そしたら、左のディアボロに紐が1巻きしているのをほどくの。
          図5のようにスティックをまわして、普通にラップをほどく時みたいに動くのよ。
          すると、図6のようになって、どちらにも紐が巻きついていない状態に戻るわ。

 逆回転といっても、1回左に回すだけなんだね〜。

 ボルテックスは、1回だけ逆回転する技だからね。
          だからボルテックスは図6の状態で終わりなんだけど、ディアボロの動きをまた元の時計回りに戻してあげないといけないから、
          最後に右側のディアボロをラップして、いつものウィンドミルに戻れば、ボルテックスの完成よ。


ボルテックス1


解説パート ★ボルテックス2★


 あとね、ボルテックスには最後の動きを少し変えたタイプがあるの。

 そうなのー?さっきのと、どっちがいいの?

 うーん・・・やるのは好きなほうでいいと思うけれど、ボルテックスから他の技に繋げたりする場合は、
          どっちの方がやり易いとかもあるから、考えたほうが良いかもね。

 そっか・・・奥が深いんだね〜・・・

 じゃぁ、とりあえず説明するね。

図7

 図7・・・これが、さっきのボルテックスが終わった時よね。

図8  図9

 今度は左の、奥のカップが「赤」のディアボロに注目して。
          こっちのディアボロにも、反時計回りの動きがついてるから、右側に動いてくるのよ。
          ボルテックス1のときは、すぐにラップして普通のウィンドミルに戻っちゃったけれど、
          ワンテンポ置いて、奥のカップが「赤」のディアボロが右に来てから、そちらをラップして戻ると、ゆったりしたボルテックスになるわ。

 たしかに、ボルテックス1の動画では少し動きが忙しかったよね。

 そうだね。ワンテンポ置く、こっちのスタイルのほうが、ゆとりをもって出来るかもしれないわね。
          それじゃぁ、動画をみて違いを比べてみてね。


ボルテックス2


解説パート ★コツ★


 ボルテックスをするにあたって、考慮しなければいけないポイントがいくつかあるわ。
          まず最初に、奥からラップするときの注意点

 うんうん。さっきやってみたら、うまくタイミングが取れなかったよ。

 ボルテックスに入るとき、2個のディアボロの位置はできるだけ遠いほうがやりやすいの。
          だから、奥からラップするときも、ディアボロに意図的に力を加えて、2個のディアボロを離すようにするのがいいわ。
           具体的には、ウィンドミル中に右スティックでディアボロを押し出す動きを、片方のディアボロだけ強くするの。

 そしたら、その強く押し出したディアボロが左スティック側に来た時、
          左スティックに「クイッ」っと少し力をいれて、ディアボロが少しだけ「ふわっ」っと上がるようにして、
          そのふわっと上がったところを奥からラップすると、もう片方のディアボロとの距離がとれて、次がやりやすいわ。

 くいっ で ふわっ ですね! わかりました!

 次に大切なポイントがボルテックス中の、右スティックの扱い方
          ボルテックスに入るとき、右スティックはラップしたディアボロを左側に投げ出すよね。
          その後、ディアボロが左までいったら、今度は下に力を加えて、ディアボロを下に引っ張るの。
          すると、その反動でディアボロがまた右まで戻ってくるわ。

           そうね・・・この右手の動きを理解するには、1ディアの振り子(右)なんかが良いと思うわ。
          ディアボロを左側に投げ出してから、右に戻ってくるまでのスティックの動きを参考にしてみてね。

 基本的には右スティックを使って、ディアボロの位置を変えるんだね。
          じゃぁ、左スティックの使い方は?

 左スティックは、基本的にはあまり動かさないわ。
          やり方の説明にあったように、左側のディアに巻きついた紐をほどくために、軽く動かすくらいね。
           それじゃぁ、これでボルテックスの解説は終わりよ。
          技を理解するのにも、出来るようになるのにも時間がかかると思うけれど、諦めずに挑戦してみてね。


DIABOLO MANUALに戻る    TOPへ戻る