3ボール応用技


ファクトリー
 ボールが何度も上下に移動し、まるで機械工場(ファクトリー)で機械達が懸命に働く様子を思い出させる技です。
まずこの技の動画を何度も見て、動きをなんとな〜くでいいので頭に入れてから解説を読み始めるようにしてください。
 あと、この言葉を頭に刻み込んでおいてください。「ファクトリーは1UP2UPだ」


まずはここから。コラムの練習

 この技は、まずは「
1UP2UP」と、「コラム」という技が出来ない限りは出来ません。
何事も基礎が大事です。基礎をおろそかにせずに、この2つの技を完璧にしてから挑みましょう。

 現在解説に「コラム」はありませんが、動画を見ていただければ何をやっているかは一目瞭然でしょう。
1UP2UPをしているように見せかけて、
片方の手は常にボールを掴んで上下させているだけ
もう片方の手で片手2ボールの垂直上げをしています。
それで、あたかも1UP2UPやっているかのように見せている技ですね。

 ですからこの技はフェイク(だますという意味)とも呼ばれています。


ファクトリーの動きの説明

 それでは先ほどの2つの技はもう完璧に出来ると思うので、ぱっぱと動きを説明していきます。

どちらの手でボールを持ってもかまいません。それでコラムを行ってください。
(私の場合、動画を見ても分かるように、左手で持っているのでそちらのバージョンで解説したいと思います)


 ここで、左手を上に上げたあと、
下に下ろさずに、右側に向かって腕を伸ばします。(この時ボールは掴んでいますよ。)
その後、体の右側でその掴んでいるボールを離して下に落とすことになるのですが、


 その時、右手で2ボールをしていますので、左手を伸ばした後普通にボールを離しただけでは、
右手で投げられているボールに接触してしまいますよね。

 ですから、その右手で投げているボールを、
左手を右に持ってきたと同時にどこかへ移動させる必要があります

その移動先は、
もちろん左側です。


 さっきまで左側にはボールがありましたが、左手を動かすと同時に右側にボールが移動していったので、
そこのスペースは空いています。

ということで右手で投げてる2つのボールを左側に行かせることにしましょう。


 具体的にどうするかというと、、、ここが難しいんです。

 左手を右に移動させると同時に、
真ん中に上がっているボール(つまり右手で投げている2個のボールのうち、左にあるほうですね)を少し左側に向けて投げ上げます。
そのあと、
右側に上がっているボール(これは右手で投げてるボール2個のうち右にある方のボール)をキャッチしたあと、これも左に向かって投げます。


 するとこの3個のボールにどういう動きが起こったか分かりますか?

@最初
にあったボールは、左手と一緒に右側へ。

A
真ん中にあったボールは空いたのスペースに移動。

B
にあったボールはそれに続くようにのスペースに移動。


 簡単に言っちゃえば、
左のボールが右に来たがってるから、仕方ないから他の2個のボールが少しずつ左に移動してあげたという感じですかね^^;


 これで一連のボール移動(1回だけ移動させる場合)の話は終わりです。
あとは左手でボールを右に落とした後、腕をすぐに左側に戻して、
真ん中から左に移動してきてくれたボールを上から掴み取るだけです。そのあとは、またコラムやら1UP2UPみたいな動きを続けてくれれば結構です。


ファクトリーを連続で・・・

 さぁ、1回移動させるのが出来るようになったら、今度は動画のように連続でやってみましょう。

 コツとしてはこの時、
左手で離した後に右側で落ちていくボールの動きと、
そのあと
左手で掴み取る、左側に上がっているボール上下の動きがそろうようにすることです。

ここも少し、動きを1UP2UPのように見せたいという意思が入っていますね。
思い出してください。1UP2UPは外側2つのボールの上下の動きがそろっていましたよね?


 さぁその時、左手がボールを掴んだあと下に下がります。
次に上に上がってきた時が絶好のチャンスです!! すかさずまたファクトリーをしましょう。


 するとどうでしょう?またボール達が1回ファクトリーの動きをし終わって、
またさっきの
絶好のチャンスが訪れます。さぁすかさずファクトリーをしましょ・・・・!!!!


はい。終わりです。

絶好のチャンス(左手が上に上がる時)がやってきたらファクトリー

 これでファクトリーの連続は完成です。カンタンカンタン!!



次にファクトリーの少し変わったパターンを紹介します。


工場(ファクトリー)の移動?

 ファクトリーをして、左から右にボールがやってくるわけですが、
右側のボールが頑固で、
「ここを移動したくない!!」という時もあるかもしれません。(笑)

しかし左側のボールも強情で、
「オレは右に行きたいんだ!!」と粘るかもしれません。(笑)

 そんなときは、左側のボールがちょっと妥協して、
右の場所を乗っ取るのではなく、右のボールのさらに右に移動します。

つまり
左のボールが右側に移動しても、他の2つのボール(真ん中・右)の位置は変わりません。

 こんな強情なやつらばかりだったら、ボールを移動させているアナタも大変になります。
左が右に移動して、他の二つは動かないのですから、
ファクトリーの形全体が右に移動することになります。

アナタが動いてあげないとボールは行き場をなくして地面に落ちてしまいますね。

ということで仕方なく
アナタ自身が体を右に動かして、次に右に落ちてくるボールをキャッチしてあげましょう。
まぁ他の動きはほとんど普通のファクトリーと変わらないので説明は不要でしょう。



 さて、
一見無意味そうなこれ(工場の移動)を使って何が出来るか。。。

自分が体を右に移動するわけですから、疲れます。
しかし、パフォーマンスで使うことも出来ます。自然と体が右に移動するわけですから、
技(ファクトリー)をしながら自然に(むしろ不自然だけど)舞台退場ということも出来ますよね。

 客がこれにどう反応するかは・・・やってみないと分かりませんが。
このようにジャグリングは考え方次第で面白いアイデアはたくさん生まれます。
ジャグリングにムダはありません。アナタもぜひファクトリーを覚えたなら、この工場の移動も修得してみましょう。
いつか大きな財産になる
かも?(笑)


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